フライキャスティング練習のピラミッド

フライキャスティング練習のピラミッド

上の図が示す通り、この上達法は実釣(実際の釣り)を頂点として
3つのキャスティング練習素手ティップバット)が相互に補完し合うピラミッド構成になっています。



実釣

“魚を釣るため”にキャスティングする場であり練習の成果を発揮する場。



素手で行う練習

ロッドを使わずに行う自宅(室内)練習

フライキャスティングの基本動作を学ぶ練習です。



ティップセクションで行う練習

フライロッドのティップセクション(先端部分)を使って行う屋外練習

ロッドの力を利用することを学ぶ練習です。



バットセクションで行う練習

フライロッドのバットセクション(末端部分)を使って行う屋外練習

ロッドの性能に左右されないキャスティング力を身に付ける練習です。




※ティップセクションとバットセクションを使った練習は屋外でする練習です。

しかし、フライライン(フライフィッシング専用の太い釣り糸)を使わず、しかもロッドを短くして使うためそれほど広い場所は必要ありません。

3つのキャスティング練習それぞれの冒頭には
「重要事項の説明」があります。
そちらを必ず熟読し内容に同意して頂いた上で練習をはじめて下さい。


 以上、この上達法は3つに分かれていますが、全ての練習をバランスよく行うことでその効果は一層高まります。

そして、練習で身に付けたことを実際の釣りの中で試してみて下さい。

それを繰り返すことできっとキャスティングが“難しいもの”“苦手なもの”から“楽しいもの”“得意なもの”に変わっていくと思います

読者の皆様が、この上達法をフライフィッシングのキャスティング練習をはじめる、そしてつづけるきっかけとして使って下さったなら光栄です。



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重要事項の説明②

練習をはじめる前に必ずお読み下さい。

 「ティップセクションを使った練習」を実践する場合は、下記の重要事項をお読み頂き同意した上ではじめて下さい。同意して頂けない場合はこの練習を行わないで下さい。

○この練習は“屋外”で行なって下さい。

○周りの安全を確認してからはじめましょう。

○周りに人や動物、または練習の障害となる物がないことを確認してからはじめましょう。

○人や動物、または物に向けてキャストすることはやめましょう。

○炎やその他考えられる危険な物に向けてキャストすることはやめましょう。

○上記を守らず起こったことに関して、またそれに付随して起こったことに関して、著者は責任を負わないものとする。




「素手で行うキャスティング練習」を実践する場合は  こちら

「バットセクションを使った練習」を実践する場合は  こちら


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A.ティップセクションを使った練習とは?

             ※ この練習は屋外で行う練習です。

 この章で紹介するキャスティング練習は、フライロッドの
ティップセクション(先端部分)を使った練習になります。

この上達法では実釣と練習の垣根を取り払う(低くする)ことを目指しているため、なるべく実際に釣りで使用するロッドを用意して下さい。

練習の時からフィールドで使うフライロッドを扱うことでその感触に慣れ、実践の時に違和感なくキャスティングができるようになることを目指します。

すでにフライフィッシングをやっている方でも、実際に釣りをする時の他、手入れをすることや鑑賞すること意外でロッドを手にしてみるという人は少ないのではないでしょうか?

ただロッドを繋いで前後左右に軽く振る程度ではそのロッドに馴染むことはなかなかできません。

特に、これからフライフィッシングをやろうという人は、
自分のロッドに親しむこと =(イコール) キャスティングの上達と考え、
出来るだけ多くロッドを振る機会を設けて下さいね

フライロッドをこれから揃えるという方は、自分が今後釣りをするであろうフィールドに合った物を用意して下さい。

どこ(管理釣り場、渓流、あるいは海など)で釣りをするのか、またどんな釣り方をするかによって、ロッドの選択は変わります。フライフィッシング専門店で相談するなどして焦らずじっくり時間をかけて選びましょう。

cf.全国フライフィッシング・ショップ・リスト

(使うロッドが自分に合っているかどうかにより、キャスティングが楽しいものになるか苦痛なものになるか分かれてしまうほど大切な準備です

まだフライフィッシングを本格的にやるかどうか迷っている方は、もしお持ちであればフライフィッシング以外の釣りのロッドでも構いません。但し、糸を通すためのガイドのついた物を用意して下さい。

ティップセクションの各ガイド


(練習に必要な物)

①2分割になるフライロッドのティップセクション(先端部分)

ティップセクションとバットセクション


3分割以上になるロッドで先端部分だけでは短いという場合、先端側のいくつかを繋いで使って下さい。

毛糸

この上達法ではフライラインではなく毛糸をその代替として使います。
重さの軽い毛糸は、キャスティング時の(空中の)毛糸の軌道をしっかりと確認するのにとても都合が良いからです。

そして、毛糸を使った練習で得られたキャスティング感覚は、フライラインを使った実際のキャスティングにおいても十分活用することができるのです。

毛糸はどのようなものでも構いませんが、見やすい色を選んで下さい。
蛍光のイエローやオレンジがお勧めです。

(準備)

毛糸は約5mに切って使います。両端をかた結びしてほつれないようにしましょう。まず、毛糸を一番下のスネークガイドから順番に通し、最後にトップガイドからいくらか引き出しておきます。そして、ロッドの下端を毛糸と一緒にサムオントップの握り方で握ります。これで準備は完了です。

サムオントップ(ティップセクション)


この練習は“屋外”で周囲の安全を十分に確認してから行ないましょう。

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B.練習の目的

             ※ この練習は屋外で行う練習です。

「ティップセクションを使った練習」の目的は、

ロッドの力を利用する(上手く引き出せるようになる)ことです。

「素手で行うキャスティング練習」の中で頼ることができたのは“自分の力”だけでした。

しかし、今回の練習ではロッドの持つ力を利用することで、自分が使う力を減らすこともできる(ロッドの力に頼ることができる)のです。 

したがって、ロッドを上手に扱えば少ない力でも遠くへ毛糸を伸ばすことができるようになるということです。

但し、同じロッドを使ったとしても、ラインにしっかりと力を載せられる人とそうでない人がいます。それは、まさにロッドの力を“上手く”利用できているかいないかという違いです。

 それでは、ロッドの力を引き出すためにはどうすればよいのでしょうか?ロッドの持つ力とは 反発力 のことです。

ロッドは真っ直ぐな状態では何の力もありませんが、曲がると元に戻ろうとする力、つまり反発力を蓄えるようになります。

キャスティング中にロッドをしっかりと曲げられれば、それによって生まれたロッドの反発力を利用することができるようになるのです。

この練習では、バットセクションに比べ大きく曲がるためその力を大いに活用できる反面、扱いが難しい(より繊細な扱いを必要とする)ティップセクションを使ったキャスティングについて学んでいきます。

ロッドを意識して曲げる、あるいは曲げないという感覚を磨くことで、ラインが生み出す様々なループをコントロールできるようになることを目指しましょう。

もちろん、実際に釣りをする時は、ティップセクション、バットセクションの区別なく一本のロッドとしてキャストします。

しかし、ロッドの中の柔らかい部分(ティップ)と硬い部分(バット)をあえて分けてキャスティング練習することで、繊細かつ大胆なロッドさばきができるようになると考えます。

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C.毛糸の長さを固定して行う練習

             ※ この練習は屋外で行う練習です。

 この練習では、キャスティング中に毛糸の長さが変わらないように
ロッドと毛糸を一緒に握ります

毛糸の長さを一定にしてキャスティングする理由は、
まず毛糸に力をしっかりと載せる感覚を養うためです。

自分の意志に反し毛糸の長さが変わると力が分散してしまい上手く毛糸を伸ばすことが難しくなるのです。

長さを固定した毛糸に力を上手く伝えられるようになってから、キャスティング中の毛糸の長さを変える練習を行ないます。

それでは、まずトップガイドからティップセクションの約1.2倍の長さの毛糸を引き出して下さい。

そして、ロッドを握る手で毛糸も一緒に握ります。余った毛糸は垂らさずもう片方の手にまとめて持っておきましょう。


 ①直線を作る

キャスティング動作の第一歩はライン(毛糸)を直線的に“引く”ことです。

(「素手で行うキャスティング練習」では、自分の手が直接毛糸の牽引役となり直線を作り出していました。今回の練習でも手を直線的に動かすということに変わりはありません。)

手を直線的に動かすことで、ロッド全体、そしてロッド先端も直線的な軌道を取り、トップガイドから出た毛糸もまた直線を描くからです。

まずはトップガイドから出ている毛糸が末端まで直線になるようにロッドを動かしてみて下さい。空中の毛糸が垂れ下がってこない速度でロッドを動かします。

ここではロッドの角度にあまりこだわらなくても大丈夫です。

まずは、自分が一番直線を描きやすいなと思うロッドの角度で挑戦してみましょう。

ポイントは、“ロッド全体”を大きく(毛糸が直線になる分だけ)移動させるという点です。ロッドの先端だけを動かそうとすると毛糸はまっすぐになりませんよ


 ②ループを作る

キャスティング動作の第二は、手首を“返す”ことです。

①で作った毛糸の直線を手首を返すことでループに作り変えます。

ここでのポイントは、“ロッド先端”をコンパクトに返すという点です。
“強い”“大きい”“急な”動作は必要ありません。

ティップセクションを使ったキャスティング練習は、ロッドの力を大いに利用することができる反面、“より繊細な”動作が求められるのです。

手首をコンパクトに返せば、ロッドの先端もまた反対側へコンパクトに返り(振られ)ます。

 しかし、決して惰性ではなく、しっかりと意識して手首を返しましょう。


基本的に、①の動作と②の動作の役割は全く違います。①は直線を作る動き、②はループを作る動きです。二つの動作は連続していますが両者をあいまいにせずめりはりを付けて行うことで、毛糸に力が載り生き生きと動き出すようになりますよ

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②手首を“返す”

前回(ぜんかい)、フライキャスティングの基本(きほん)として、

空中(くうちゅう)にあるラインを直線的(ちょくせんてき)()ばすには、まずはラインを直線的(ちょくせんてき)
()。」(必要(ひつよう)がある)とお(つた)えしました。

※この上達法(じょうたつほう)では、(からだ)(うし)方向(ほうこう)だけでなく、(からだ)(まえ)左右(さゆう)などの方向(ほうこう)毛糸(けいと)牽引(けんいん)することも「毛糸(けいと)()。」と表現(ひょうげん)しています。

実践(じっせん)して(いただ)いている(かた)は、どうですか?(すこ)しは()れてきましたか?ポイントは、手首(てくび)だけでもなく、(うで)だけでもない体全体(からだぜんたい)使(つか)った(なめ)らかな(うご)です。(とく)に、手首(てくび)(ちから)(はい)()ぎないように注意(ちゅうい)しましょう。サム・オン・トップの(にぎ)(かた)毛糸(けいと)(かる)(にぎ)って(くだ)さい。

そして、ある程度(ていど)毛糸(けいと)直線的(ちょくせんてき)()ばすことができるようになった(かた)は、
(なに)かが()りない。」と(かん)じるようになっているかも()れませんね。

毛糸(けいと)は、あなたが()くことをやめた時点(じてん)(ちから)(うしな)いその()()ちてしまいます。当然(とうぜん)ですね。毛糸(けいと)牽引(けんいん)する動力(どうりょく)となっているものは、自分(じぶん)(の()以外(いがい)(なに)もないのですから。

しかし、これではループができないどころか、毛糸(けいと)(すこ)しも()ばすことはできません。(なに)かが()りませんね

そうです。その()りないものこそが、手首(てくび)(かえ)(うご)になります毛糸(けいと)を“()く”(とき)には使(つか)わなかった(温存(おんぞん)していた()ってもよいでしょう。)手首(てくび)(うご)きです。

毛糸(けいと)()(とき)手首(てくび)をがっちりと固定(こてい)していると、手首(てくび)(かえ)(とき)にどうしてもスムースでコンパクトな(うご)きができなくなるので注意(ちゅうい)します。

毛糸(けいと)直線的(ちょくせんてき)()いた(あと)手首(てくび)(かえ)進行(しんこう)方向(ほうこう)とは反対(はんたい)()いていた親指(おやゆび)進行(しんこう)方向(ほうこう)に「すっ」と()ける(かん)じです)ことで、牽引役(けんいんやく)をしていたあなたの()毛糸(けいと)()()していきます。そして、この(とき)にできる毛糸(けいと)(かたち)こそがループです

どうですか?できましたか?(まえ)方向(ほうこう)だけでなく、(うし)方向(ほうこう)へもループを(つく)ってみて(くだ)さいね。前方(ぜんぽう)へキャストすることをフォワード・キャスト後方(こうほう)へキャストすることをバック・キャスト()います。

手首(てくび)(かえ)(さい)には、まずは(ちから)ではなくタイミング意識(いしき)集中(しゅうちゅう)してみて(くだ)さい。(おお)きい(うご)きは必要(ひつよう)ありません。「ぐぅー」と()いてできた毛糸(けいと)直線(ちょくせん)を「すっ」と手首(てくび)(かえ)して反対(はんたい)方向(ほうこう)(みちび)きましょう。

※ループを(つく)(とき)毛糸(けいと)から()(はな)さずじっくりと観察(かんさつ)しましょう。どのようなタイミングで、どれくらい(ちから)()れればループができるのかがわかりますよ。((とく)にバック・キャストの(さい)()(はな)してしまいがちなので、意識(いしき)して()(くせ)をつけてしまいましょう。)

また、手首(てくび)(かえ)してループを(つく)ることを(おぼ)えると、「まずは毛糸(けいと)()」という基本(きほん)をなおざりにしてしまいそうになります。こちらも(わす)れずに意識(いしき)して(おこ)ないましょう。そうすることで、きれいなループが(えが)けるようになります。

そして、まずは60~70cmの(なが)さに()った毛糸(けいと)でループを(つく)感覚(かんかく)十分(じゅうぶん)(たの)しんで(くだ)さいね。フライフィッシングをはじめた(ひと)ならば最初(さいしょ)(だれ)もが(あこが)れるタイト・ループも以外(いがい)簡単(かんたん)にできるかも()れません!?

※ここではキャストを連続(れんぞく)させず(フォルス・キャストを(おこ)なわず)に、フォワード・キャストならフォワード・キャスト、バック・キャストならバック・キャストと、(かく)キャストを独立(どくりつ)させそれだけで完結(かんけつ)させます。

こうすると(ひと)つのキャストに意識(いしき)集中(しゅうちゅう)させることができ、ゆっくりと丁寧(ていねい)にループを(つく)ることができます。



             ()すと動画(どうが)再生(さいせい)します。

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