D.ループ・コントロールを身に付ける 

 これまで、毛糸の長さを一定(60~70cm)にしてキャスティングの練習をしてきました。どうですか?少しずつキャスティングの感覚が掴めてきたでしょうか?

 まだ毛糸を引く運動と手首を返す運動が上手く繋げられないという人は、もう少し今の毛糸の長さで練習を続けてみて下さい。力任せではなく“丁寧に”行なってみて下さい。

 すでにこの長さの毛糸でキャストすることに十分慣れたという人は、次の段階に進みましょう。

 次に皆さんに体験して頂きたいことは、毛糸の長さを今までの倍、つまり120~140cmくらいにしてキャスティングしてみることです。少しずつ毛糸の長さを長くしていくのではなく一気に長くしてみます。

 すると、どのようなことがあなたのキャスティング、そして毛糸には起こるでしょうか?恐らく今まで60~70cmの毛糸の長さでキャストしていた時と同じタイミングや力、そして感覚で投げることはできなくなる筈です

 たとえば、60cmの毛糸の長さではタイトなループでキャストできていたのに、毛糸の長さを倍の120cmにするとそれができなくなる場合があります。

 それは、60cmの毛糸でキャストする時に用いていたキャスティングの方法が120cmの時には相応しくないことを意味しています。

 120cmの長さの毛糸でタイト・ループを描こうとすれば、その毛糸の長さに適したキャスティングの方法に変える必要があるのです。

 つまり、フライフィッシングでは、ライン(毛糸)の長さを変えたときにキャスティングの方法も変えていかなければならないのです。



             を押すと動画が再生します。

 この点が、ラインの長さを一定にしたままキャストするテンカラとの大きな違いです。

 フライキャスティングに慣れていない人が、自分の能力以上の長さのラインを操ろうとしてラインを絡ませてしまうことがありますが、これは、

「ラインの長さの変化に応じてキャスティング方法を変える。」ということができていないからです。

 それでは、ラインの長さの変化に応じてキャスティング方法を変えるにはどうすればよいのでしょうか?

 自分が操ろうとするライン(毛糸)の長さにそのキャスティング方法が合っているかどうかの判断は、今まで繰り返し述べているようにキャスティング中のループを見て判断するしかありません。

 ループの種類は大きく分けて4種類(タイト・ループ、ワイド・ループ、オープン・ループ、そして、クローズド・ループ(テイリング・ループとも呼ばれます)あります。

 これらのループを自在に操ること(必要に応じてループの形を作成、あるいは修正できること)をループ・コントロールといいます。

 ループ・コントロールができるということは、ラインに力を載せる、あるいは載せないかをあなた自身でコントロールできるということでもあります。

 そして、どうすればラインに力が載り、どうすればラインに力が載らないかということを理解できれば、ループの投げ分けができ、たとえライン(毛糸)の長さが変わったとしても、その長さに合ったキャスティングができるようになるのです。

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